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祈りと再生の地へ。能登の復興を支える寺社仏閣のいま

令和6年の能登半島地震から2年が経過した現在、被災地ではインフラの復旧から、地域の文化やコミュニティを取り戻す「復興」のフェーズへと一歩ずつ歩みを進めています。

当ホームページ編集部では、能登の歴史と人々の心の拠り所であり、今まさに復興の象徴として動き始めている輪島市の2つの神社を現地視察いたしました。そこに息づく「祈りの継続」と「新たな地域づくりの挑戦」をレポートします。

1. 重蔵神社(輪島市河井町)

発災直後からの地域支援、そして「復興と防災・癒しの拠点」へ

輪島朝市にもほど近い重蔵(じゅうぞう)神社は、震災直後から境内にボランティアの拠点を設けるなど、炊き出しや生活支援の中心的な役割を担い続けてきた神社です。

現在、重蔵神社ではただ社殿を直すだけでなく、神社を「復興と防災、そして地域住民の癒しの拠点」と位置づけ、非常に先進的な取り組みを行っています。外部の支援団体が徐々に撤退していく中、自力での防災活動や生活支援を継続できるよう、13の団体とともに「輪島支援協働センター」を立ち上げ、地域一体となった活動を進めています。

さらに、2026年春からは「文化×観光体験」のプランをスタート。歴史の解説に加え、総輪島塗の曳山(ひきやま)の特別公開、震災被災箇所の見学や防災への取り組み紹介、漆壁画「鳳凰図」の鑑賞などを盛り込み、外からの人々を呼び込むことで地域の「にぎわい」を再生させようとする力強い動きが見られました。

2. 住吉神社(輪島市鳳至町)

全壊した本殿の再建へ。受け継がれる伝統と復興への起工

鳳至(ふげし)町に鎮座し、キリコ祭りなど地元の熱い信仰を集める住吉(すみよし)神社。今回の震災では本殿が全壊、鳥居や燈籠、さらには伝統ある曳山も大きな被害を受けるなど、大変痛ましい爪痕を残しました。

しかし、伝統の灯を絶やさないための確かな一歩が始まっています。本殿の再建に向けた起工式が執り行われ、宮司をはじめ氏子たちが集まり、復興を強く願う玉串が捧げられました。

現在は本格的な再建工事が進められており、完成に向けた歩みが着実に進んでいます。全国各地の神道青年会をはじめとする若手神職たちも度々境内の清掃奉仕に入っており、地元の方々と全国からの支援の心がひとつになって、神聖な空間が蘇ろうとしています。

【総括】寺社仏閣がもたらす、能登の「真の復興」

今回の視察を通じて強く感じたのは、能登における寺社仏閣は、単なる歴史的建造物ではなく、「住民の心が集まる広場であり、災害時に助け合うセーフティネットそのもの」であるという点です。

家屋の解体や道路の整備といったハード面の復旧が進む中、人々の孤独を防ぎ、もう一度この土地で生きていく活力を生み出すために、神社の果たす役割はますます大きくなっています。

傷つきながらも、祭りを守り、次の世代へ伝統を繋ごうとする能登の人々の眼差しは真剣で、そして温かいものでした。私たちの継続的な関心と応援が、能登のさらなる復興の力となります。当サイトでは、今後も能登の歩みを追いかけ、発信を続けてまいります。