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【活動報告】祭りの復活へ——能登のアイデンティティを灯す伝統行事の再起
能登半島地震からの復興を目指す被災地で、地域の絆と誇りを取り戻すための祭りの復活に向けた取り組みが進んでいます。
能登には古くから「祭りのために1年を生きる」と言われるほど、地域社会と祭りが深く結びついた文化が根付いています。復興の道半ばにある今、伝統行事は地域住民の心を一つにする拠り所であり、まさに「能登の人のアイデンティティ」そのものです。
御陣乗太鼓と名舟大祭が持つ意義
輪島市名舟町で毎年開催される「名舟大祭」は、上杉謙信の軍勢を追い払ったとされる伝説に由来する御陣乗太鼓が奉納される伝統ある祭りです。奇妙な面を付け、鬼気迫る様相で太鼓を打ち鳴らす姿は、観る者を魅了して止みません。
地震や水害によって地域の住環境やインフラが大きな打撃を受ける中、祭りの縮小や中断を余儀なくされる地域も少なくありません。しかし、だからこそ「太鼓の音色や祭りの熱気を絶やさないこと」が、避難先や地元で復興に励む人々の勇気となっています。









地域文化を全国へ伝える「御陣乗太鼓うちわ」の取組
輪島市名舟町(なふねまち)の名舟大祭で奉納される県指定無形民俗文化財「御陣乗太鼓」を未来へつなぐため、復興支援団体「エールガーデン」(中惣 恭苑 代表)による取り組みも行われています。
中惣代表は、御陣乗太鼓で使われる特徴的な「面」をモチーフにした特製うちわを制作。全国にファンを増やし、再び名舟の地へ足を運んでもらうきっかけ作りに取り組んでいます。


復旧を待つ奥津姫神社・白山神社




威勢の掛け声が港町に響く「石崎奉燈祭」(七尾市)の再興
七尾市石崎町(いしざきまち)で毎年8月に開催される「石崎奉燈祭」は、漁師町ならではの活気にあふれた能登を代表する奉燈祭りの一つです。高さ約13メートル、重さ約2トンもの巨大な奉燈(キリコ)を約100人の男衆が担ぎ上げ、「サッカサイ、サカサッサイ」の掛け声とともに狭い町並みを練り歩く姿は圧巻の迫力を誇ります。



未来へつなぐ支援の輪
当財団では、こうした能登各地の伝統芸能や祭りの復活を通じたコミュニティの再生を今後も支援してまいります。
祭りの復活は単なるイベントの再開にとどまらず、地域住民の繋がりを取り戻し、能登の未来を照らす希望となります。皆様におかれましても、能登の伝統文化へあたたかいご関心・ご支援をいただけますようお願い申し上げます。